2016/06/12 11:17
お茶は、その健康効果を理由に何世紀にもわたって飲み続けられてきました。多くの研究で、お茶、特に緑茶を飲むと病気になりにくくなり、寿命が長くなることが裏付けられています。その理由の1つは、抗酸化作用をもつポリフェノールと呼ばれる物質が大量に含まれている点にあります。ポリフェノールを摂取すると、がん、骨粗しょう症、心臓血管病を患うリスクが低下します。
ポリフェノールは、フルーツや野菜、また穀物に大量に含まれているほか、コーヒーにはお茶以上の量が含まれています。しかし、お茶は特に多くのカテキン(特にEGCG)と呼ばれるタイプのポリフェノールが多く含まれており、その健康効果の向上に貢献しています。
アメリカがん団体は、次のような説明をしています。
EGCGは、ある特定のタイプのがん細胞を、通常の細胞とほぼ同様に死滅させる効果をもっています。通常の細胞とは異なり、死滅すべきときになかなか消えず、成長と拡大を続けるがん細胞にも効果を発揮するため、このような作用は大きな意味をもちます。
既に多くの実験結果でも、緑茶ががん細胞の抑制に効果を発揮することが示されています。たとえば、ある研究では、EGCGは肺がんの細胞の成長を抑制するという結果が示されており、また別の研究では、乳がんの腫瘍を抑制する作用をもつことが示されています。13の研究に基づいた総合的な分析によると、緑茶を日常的に飲む女性は、そうでない女性よりも乳がんを患うリスクが低いという結果が示されています。